岩井さんのフルーツトマト「ソプラノ」

＊水を抑えて育てるためしわが寄っている場合がありますが、過熟によるものではありません。食べごろのものをお届けします。

糖度８度以上のこだわりトマト

　「ソプラノ」は甘みが強い、中玉トマトの品種です。岩井さんは、このトマトの甘さがより濃くなるようにと栽培をして、糖度が８度以上のものを「フルーツトマト」と呼んで出荷しています。一般のトマトの糖度は５度程度なのですが、岩井さんのトマトは「水やり」と「根っこ」にこだわった栽培で特別甘みが濃くなるよう育てていて、糖度が高いものでは１０度をこえるものもあるほどです。
　一番の要は「根」。岩井さんが８年かけて編み出した栽培方法で、主根ではなく側根を伸ばすようにしています。そうすることでトマトが水を吸う加減をコントロールしやすくなり、水をできる限り抑えた、甘いトマトに育ちます。
　また、肥料には有機肥料のみを使っていて、水やりの際にも必ず有機液肥を混ぜています。これが、甘いだけでなくコクのあるトマトをつくる秘訣です。
　収穫したトマトは、１つひとつ糖度センサーにかけてから出荷しています。水を少なく少なくして育てているため、皮にしわがよっていたり過熟のように見えるものもありますが、食べごろのものをお届けしています。今が一番おいしい季節なのでぜひお召し上がりください。

ソプラノを育てて１５年。津市の岩井さん

　岩井さんはソプラノ以外にも、みそらなどの大玉トマトやアイコなどのミニトマトを育てるトマト農家さんです。「ソプラノ」は育てはじめて１５年。地元では大変人気が高く、「岩井さんのフルーツトマト」はひとつのブランドになっています。
　この味にたどりつくまでには長年を要しましたが、「一度おいしいトマトをつくったらやめられない」と、ひと際手間をかけてソプラノをつくっておられます。