まし野さんの「ラ・フランス」

舌触りなめらかな、洋梨の王様

　洋梨と言えばこれ！というくらい、「ラ・フランス」は西洋梨の代表的品種です。大の洋梨好きの生産者、まし野ワイナリーの宮沢さんがつくるいろいろな洋梨の中でも毎年一番人気があります。ラ・フランスの一番の特徴は洋梨ならではのなめらかさで、和梨とは全く異なるとろけるような口あたりです。酸味はほとんどなく、濃厚な甘みがあるので誰にとっても食べやすい上品な洋梨です。
　洋梨は、日本に広まった当初は見栄えが悪く、おいしくないものとされてきました。このとろけるようなおいしさが知られるようになったのは、収穫してからしばらく追熟するという食べ方が浸透してからです。それほど、収穫した後の追熟が洋梨のおいしさに大きく関わります。

長野県の農業仲間/まし野ワイナリー 宮沢さん

　まし野ワイナリーさんは、長野県の南部・下伊那郡松川町にあります。標高が７００ｍと高くて日当たりが良く、寒暖差が大きいという果樹の栽培に適した気候のなかで梨・りんご・ぶどうなど様々な種類の果物や野菜を栽培しています。
　生産だけでなく、ワインやジュース、ジャムなどに加工して販売までを手掛けるという点で志を同じくし、長い間モクモクの農業仲間としてお付き合いをしています。伊賀ではなかなか手に入らない珍しい果物たちは野菜塾でもモクモク直販でも人気者。秋から冬にかけてはいろいろな種類のりんごや洋梨を休むことなく収穫していきます。
　りんごやぶどうなどの甘くて皮の薄い果物は、虫や鳥、病気から守るのが大変です。少しでも傷がつくとそこからすぐに傷みが広がってしまうため、どうしても農薬の量が多くなってしまいやすいのですが、まし野さんでは慣行栽培の半分以下という非常に難しい基準にまで農薬の量を減らしています。厳しい安全基準をクリアした農家さんだけが取得できる「Ｊ－ＧＡＰ」にも認証されている、とことん安心にこだわった農家さんです。

食べごろ

　食べごろの目安は、収穫後２～３週間。お届けしてから約１週間です。ラ・フランスは熟しても色があまり変わらないので注意してください。つる首の周りの盛り上がったところが耳たぶのように柔らかくなったら食べごろです。熟成が足りないとザラつき、進みすぎると香りが強くなりすぎます。ちょうどいい頃合いで、とろけるような甘さを味わってください。