小川さんの「完熟きんかん」

小川さんの「完熟きんかん」

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旬は1~3月。甘みの強い「完熟」きんかん


 柑橘の産地・和歌山県みなべ市の若手農家、小川さんから、完熟のきんかんが届きました。
 主にお正月に、おせち料理の具として出回ることが多いきんかん。綺麗な黄色とまあるい形から、縁起物として甘露煮などで食べられてきました。
 ですが、実はきんかんが一番おいしい時季はまさに今、1月のおわりから3月中くらいまでなのです。流通の都合で早く収穫したものとは違い、この時期のきんかんは完熟して甘みが強いです。皮ごと生で食べてもおいしいきんかんは、今だけです。
 小さな実に種が5~6個も入っているきんかんは、食べづらいことから生で食べるのは苦手という方もいらっしゃいます。
 そういう方は下処理をする「ひとてま」をかけて、ジャムやシロップ、果実酒にするのがおすすめです。お湯で割ればからだも喉もあったまり、風邪予防にもなりますよ。

「ひとてまレシピ」付き


 シロップは氷砂糖と一緒に保存ビンに入れておくだけ、ジャムは、砂糖と煮詰めるだけで簡単にできます。
 大変なのはその下処理だけ。ひとつひとつヘタを取り、種を取り除きます。たくさん入った種を取り除くのは時間のかかる作業ですが、これさえすれば甘くてとろりとした部分だけが残ります。



 通常、きんかんを調理するためにはその前にお湯で煮込んで、苦みを抜くという作業をします。ですが、小川さんのきんかんはしっかりと完熟するまで木にならせてあったものなので、その必要なく食べることができます。そのままの方が、大人のほろ苦さがとろりとした甘さを引き立てておいしいですよ。
 完成したジャム・シロップはパンにつけたり、お湯割りするのはもちろん、お料理にもお使いいただけます。特にスペアリブや鶏肉料理の味付けに、最後に隠し味として加えると一気にフルーティで、上品な味になるのでおすすめです。


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